『IVC BEST SELECTION 舞踏会の手帖(1WeekDVD)』のジャケット
IVC BEST SELECTION 舞踏会の手帖 (1WeekDVD)

「今でも私の夢を見る?」

オムニバス(もとの意味は乗合馬車)、つまり短編集的構成の映画の最高傑作のひとつ。夫を亡くしたクリスティーヌ(マリー・ベル)は、昔の手帳を手に、社交界デビューの夜にワルツのお相手をしてくれた男たちの今の姿を訪ね歩く。ベルを初め、7つの話の登場人物は名優ぞろい(たとえば第2話のルイ・ジューヴェ。朗読がうまく、ここで口ずさむのはヴェルレーヌの詩)で、当時のデュヴィヴィエ監督がいかに大物だったかがわかる。内容も語りくちもそれぞれ違う点、何回見てもあきないが、いかにもデュヴィヴィエ好みの悲劇的なものより、むしろ喜劇的な部分に心の傷は深く、味わいもある。エピローグにチラリと出る青年は、監督の出世作『にんじん』(1932年)の名子役ロベール・リナンの大人になった姿である。彼は第2次世界大戦中レジスタンス運動で死んだ。

<作品情報>
1937年ヴェネチア国際映画祭最優秀外国映画賞
1950年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位
※日本語字幕
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昔の男を訪ねてまわる
未亡人が昔の男、正確にいうと、一緒に踊った男たちを訪ねてまわるという設定。人生の終わりが近づいた時には、誰しもそんな気分になるのかな。
享楽的で退廃的
モノクロだが、いや、モノクロだからこそ、人生のはかなさが伝わってくる。暇なときにじっくりと時間をかけて楽しみたい。
主演女優に注目
主演のマリー・ベルは、約40本の映画に出演した名女優。本作品は、かなり油がのった頃のもの。必見です。



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